今は引きこもっているからそもそもあまり人と会うことがないけれど、時々とても困ることがあった。一応マルチリンガルということで、まあぶっちゃけ、いきなり知らない人を紹介されて、その紹介した人の前で、別の言語での会話を期待されるというのがときたまあったわけだが、正直相手が一言もその紹介者との共通語がわからないとかいう状況ならそれもありかも知れないけれどそうではなく普通にわかる人相手にわざわざその場の一人だけわからない言葉でしゃべる理由も必然性を感じないし、それ以前に最大の問題があるのだ。
言葉がわかるからと言って性格まで変わるわけではない。
私は、そもそもが初対面の人を前にすると会話はおろか挨拶すら満足にできない、酷い人見知りなのだ。対人スキルが底辺まわってるってのにいきなり高度なことを望まれても困る。というわけで、意思を含まないただの通訳(どちらかが言葉に困っている場合)ならこなせるけど、ああいうのは本当、困る。だから極力、人のいるところで多言語でしゃべることは控えている。可能な限り知らないふりをする。私はこの言葉しかわかりません。はい。
だからこの前はかなり特殊な状況だった。まわりに他に誰もいなかったってのもあるけど、自分から知らない人の間に入ったのって何年振りだろう。そもそも二人の間で言葉がまったく通じていないのが見ていてもどかしかったのが原因だけど、太宰府の土産屋さんで、中国の観光客の女性が流暢な英語で質問をしていて、日本人の店員さんが何を言われているのか全くわからずおろおろしていたので、つい入ってしまった。一応役には立った気がする。でも、だいぶ簡単な会話だったので…あれぐらいは勉強してください、一大観光地のオフィシャルなお土産屋さんなんだから。
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